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また腕を組んで歩きたい
結婚ってゴールではないんですよね…。
それまでひとりだった人生が、ふたり一緒の人生に変わる新しいスタートなわけで、毎年の結婚記念日にもいろいろあるんです。
私たちの結婚記念日は5月5日。
ゴールデンウィーク中で披露宴に来てもらいやすいのと、記念日を忘れないようにと、ふたりで相談して決めました。
でも、旦那の勤務先は百貨店! 5月5日はゼッタイに休めない。
だから毎年結婚記念日には、プロポーズみたいなメールをくれるんです。
でも今年は色々ありまして…、「ゴメン、素直に読めないわ」と返信してしまいました。
それに対して旦那からは「帰ったら、ちゃんと話そう」 とゆー返事が来ました。
なんかねぇ、私その時、離婚するのかな〜とか、まぁ、そんでもいいか〜 とか、ぼんやり考えてました。
でも結局あいまいなまま、今日も一緒にごはん食べてます。
人のご縁って不思議ですよね…。
旦那のお父さんは、私が小学校4年〜6年の時に習った担任の先生なんです。
結婚が決まった時に「小さいときから、なんか気になる子だった」と、先生(現在は義理のお父さん)は申しておりました。
小学校時代の先生は、いつも夏目漱石みたいな三つ揃いのスーツを着てたっけ。
ピカピカの黒い革靴で、背筋がピンと伸びていて。
どこかピリッと厳しいところがあったなぁ(結婚して先生もただの人だったんだ、と気付いたけど…)。
旦那は私が中学の頃に、自転車で帰るときに道で出会う不良高校生でした。
てゆーか、あの先生の息子だなんて信じられない〜 って感じの悪ガキ。
あの田舎町では誰も着てないようなハデな服でけっこう目立ってたし。
まさか〜、このあんちゃんと10年後に結婚するとは夢にも思いませんでした。
高校3年と中学1年だった私たちは道ですれ違っても、別に会話することもなく(当たり前か)それぞれの道へ。
で、10年後に再会して、あれよあれよとゆー間に結婚したんです。 なんでかな…??? 私には16歳から21歳までお付き合いしてた彼氏もいたし、 その後もちょこちょこ彼はできたんだけどね。人の縁って不思議だなと今でも思います。
あの頃のトキメキを取り戻したい…。
最近、旦那は仕事でイライラすることが多いみたい。
私も自分の仕事や子育てのことで心の余裕がなくて。
ささいなことから言い合いになって、結婚記念日のメールにあんな返事をしてしまった…。
ちょっと冷静になって考えてみれば
「会社のことも、娘たちや私のことも、彼の肩には数十トンの重荷がのっかってるんだなぁ」 と分かるんだけどね(反省のポーズ)。結婚して10年近く経つと、緊張感もなくなってしまって、お互いのことに関心を払えなくなっていたみたい。
新婚当時は彼の一言や、ちょっとした仕草にもドキドキしていたのにね…。
友だちにも、やれメタボ一歩手前だの、加齢臭だのと旦那の悪口ばかり言ってた私。
自分だってボサボサの髪を振り乱して、毎日娘たちを怒鳴りとばしていたのに…。
お父さんゆずりのスラリとした長身が自慢の旦那。
スーツが良く似合って、若い頃は一緒に歩いているとほかの娘たちが、チラチラ見てたっけ。
靴には特にこだわりがあって、イタリア製がどうの、やっぱり革はカーフが一番だなんてよく言ってたのに。
今は毎朝、黙々と会社へ出かけていく。
そうだ。雑誌で見つけた靴磨きのセットをプレゼントしよう!
これは私からの精一杯のメッセージ
「付き合っていた頃のようにオシャレをして、いつまでも ダンディな旦那さまでいてください」って。
「また、恋人同士のように腕を組んで歩きたい。
私も女を捨てないよう努力します。この前はゴメンね」











